ブルクミュラーの9曲目です!
使用テキストはこちらと↓
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Amazonで見てみる楽天で見てみるというわけで今回も、ブルクミュラー恒例のイメージトレーニングからやっていきたいと思います!
「狩猟 (La chasse)」のイメージトレーニング
「狩猟」は、ここまでの「ブルクミュラー25の練習曲」の中ではもっとも長い曲で、「小ロンド」という形式になっているそうです。
「狩猟 (La chasse)」の形式
そんな「狩猟」の構成をもう少し詳しく見ていくと、
前奏 | ファンファーレっぽい |
A1 | テンポよく元気に |
B | 不穏な感じ |
A2 | テンポよく元気に |
C | 哀しい感じ |
A3 | テンポよく元気に |
Coda | ファンファーレっぽい |
こんな感じですね。
ちなみに「A1」と「A2」は全く同じで、「A3」もほぼ同じです。
これらの、それぞれのイメージを膨らませてみると……。
前奏
うん、競馬の出走前のファンファーレかな?(笑)
最初は、現代の日本の「競馬場」や「競馬中継」をイメージして「いやいや、それは違う」と思ったんですけど、実際のところ競馬って、中世ヨーロッパでは王侯貴族の嗜みだったんですよね。
で、両方のテキストに「ブルクミュラーの時代の狩りとは、貴族のスポーツだった」と書いてあるし。
前奏だから、きっと狩りに出発する前の合図でしょう?
そして、狩りには馬に乗っていくんでしょう?
「まさに出走前のファンファーレだ……!」
という結論に至ったので、私の中でこの曲の前奏は「競馬の出走前のファンファーレみたいなもの」ということになっています(笑)
A1
ここの右手は馬!間違いなく馬の足音。
オクターブの跳躍も、前脚と後脚の音かな?というイメージが湧きます。
そして左手のメロディは……馬に乗っている人が鼻歌を歌っている感じかなー。
ちなみにここは同じようなメロディが2回繰り返されていて、1回目が「f(フォルテ)」で2回目が「p(ピアノ)」なんですよね。
これは、最初は大きな声でワイワイ騒いでいたけど、だんだん狩場に近づいてきて、獲物に勘付かれないように声を潜めているのかも、と思いました。
B
ここは張り詰めた空気。
獲物に狙いを定めている時の緊張感……!
A2
で、また鼻歌を歌いながら次の狩場へ。
Bで獲物を仕留めることができてウキウキしてるかも!
そして今度の「p」は、馬に乗った貴族たちがBの狩り場から遠ざかっていくイメージです。
C
そしてC。
ここは、貴族たちが去った後に、狩られた動物の仲間たちが悲しんでいる。そんな気がします。
ちなみにテキストには、
たとえば、「狩りをする貴族」を見ている村人たちが、スポーツとしての狩りを悲しんでいる心情を表現してみましょう
「ブルクミュラー25の練習曲 ロマン派の作品の指導法」より
と書いてありました。
ただ、私には「狩られた動物の仲間の悲しみ」の方がしっくりきたので、こちらで行こうと思います!
A3
狩りを楽しんでご満悦な貴族のみなさん。
帰途についてるのかな。
Coda
そして、ご帰宅。
右手と左手の掛け合いが、早くも「次はどこに行こうか」と話し合っているかのように聴こえます。
ラストは、全体を夕日が包んでいるようなイメージです!
とりあえずイメージは完璧!
と、こんな感じで、「狩猟 (La chasse)」はとてもイメージがしやすい曲でした。
次回は、実際に弾いてみた感想を書いていきますね!