今日は、こちらのテキストから↓
シフトペダルによる音色づくりを学んでいきたいと思います!
シフトペダルの構造
まず、このテキストにはいくつかのコラムが掲載されています。
その中にシフトペダルの構造について書かれているものがありまして↓
それによると、
- グランドピアノの弦は1音につき3本の弦がある(低音部は1〜2本)
- シフトペダルを踏み込むと鍵盤アクション全体が右にスライドする
- 最大スライドさせた場合は2本のみ打弦される
え!?
シフトペダルを踏み込むと、鍵盤アクション全体がスライドするの!?
それはまた大掛かりな……。
他にもシフトペダルを使うと音色が変化する仕組みなどが書かれていましたが、総じて思ったのは
「そりゃあ高いわけだわ、グランドピアノ」
でした(庶民感ー!)。
だってピアノって、ただでさえ88音もあるんですよ。その1音1音に複数の弦があって、しかもその弦の長さは音により異なっていて。
そしてそれらの弦を正確に打てるハンマーがあって、しかもそのアクション全体をスライドさせる機構があり、スライドさせる幅は最大で弦1本分。
とんでもない精密さ……それをアナログでやるという。は〜、すごい!
まぁ私が使っているのは電子ピアノなんですけど(笑)、それでも
「私がシフトペダルを踏むと、ハンマーアクション全体がスライドする……」
「めいっぱい踏み込んでも、スライド幅は弦1本分……」
というイメージだけは持って練習してました。イメージするだけならタダですからねw
初めてのシフトペダルと身体バランスの見直し
さて、今回の課題曲「エオリアンハープ」は、最初から最後まで左足でシフトペダルを踏む必要があります。
今まで右ペダルしか使って来なかった私は当初、左ペダルを踏むだけで身体のバランスが完全崩壊してました。
「左ペダルを踏むと右足に力が入らず、右ペダルを踏み込めない」
という謎の状態で。
ペダルは「足」だけでなく「脚」でも踏むのかなとか、椅子の高さが違うのかなとか、いろいろ試行錯誤して、あらためて
「ピアノは上半身だけでなく、身体全体を使って弾くものなんだなあ……」
と痛感した次第です。
ただ「身に染みて感じた」ってだけじゃなくて、物理的に本当に痛かったなー。
特にヒザが……(これは年齢のせいかもしれないけど笑)。
シフトペダルで音色に柔らかさ・上品さをプラス
最後に、シフトペダル使用時の音色について。
今回の曲「エオリアンハープ」は、作曲者による右ペダルの指示がかなり大まかです。
たとえばココ↓
「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ」と6種類もの音があるのに、ずっと右ペダルを踏みっぱなし!?
これだけの音を普通にペダル踏みっぱなしで弾くと、私でもわかるほど音が濁って汚い響きになります。
でも、シフトペダルを踏みつつ「音量は小さく、優しく儚いイメージ」で弾くと、
「あれ?なんかハープっぽくて良い!!」
ってなるんですよ!不思議〜!
ちなみに同じくらいの音量で弾いても、シフトペダルを踏まないと上品さに欠けるというか、音の柔らかさが減る気がしました。
このあたりが「シフトペダルによる音色作り」の一端なのかなー。
というわけで、今回はひとますシフトペダルを踏むことに慣れ、音色の違いも少しは掴めたかなと思います。
ペダルってやっぱり面白い!!