以前ちらっと書きましたが、私は音楽用語を学びながら、ついでにそれらの英語表現も一緒に学んでいます。
それで、このブログにもその「音楽×英語」学習の記録を残しておきたいなーと思いまして。学んだことは、どんどんアウトプットした方が、頭に残りますしね♪
というわけで今日は、音符の名前について書いていきます!
英語で、音符の名前を言ってみよう
「全音符」、「4分音符」、「8分音符」と、たくさんある音符の名前。
表にまとめてみると……。
日本語 | 英語 | (たまにイギリス英語で) |
4倍全音符 | quadruple note (quadruple whole note) | (long/longa) |
倍全音符 | double whole note | (breve) |
全音符 | whole note | (semibreve) |
2分音符 | half note | (minim) |
4分音符 | quarter note | (crotchet) |
8分音符 | eighth note | (quaver) |
16分音符 | sixteenth note | (semiquaver) |
32分音符 | thirty-second note | (demisemiquaver) |
64分音符 | sixty-fourth note | (hemidemisemiquaver) |
現代では、基本的に太字で示した方の英語表現が使われることが多いです。実際、イギリスで販売されている音楽のテキストにも、”quarter note” や”eighth note”という風に書かれています。
ただ、「イギリスでは右列の表現が使われることもあるよ~」ということです。伝統的な表現というか。
特に “crotchet(4分音符)” や “quaver(8分音符)” あたりは、使用頻度が高い上に、覚えてしまえば一つの単語で言い表せて便利ですからね。
英語の音符は、分数で表現する!
というわけで、ここからはもう少し詳しく英語表現を見ていきます!
全音符は “whole note”
英語で基準になっているのは「全音符」。
「全」という文字がつくと “all” って使いたくなりますが、ここは「全体の」を意味する “whole” がつきます。
「全ての全音符」だったら “all whole notes” かな?
2分音符&4分音符は、ハーフ&クォーター
あとは、「2分の1」を意味する “half(ハーフ)” がついて “half note“=2分音符。
「4分の1」を意味する “quarter(クォーター)” がついて “quarter note“=4分音符。
「ハーフ」や「クォーター」は日本でも馴染みのある単語ですよね。
8分音符以下は、分数を意味する英単語をつけて
その後は、「8分の1」を意味する “eighth” を使って “eighth note“、 「16分の1」を意味する “sixteenth” を使って “sixteenth note” と続きます。
日本語訳とも対応しているし、楽譜上の意味とも合っていて、覚えやすいですよね♪
“eighth” や “sixteenth” などが、「8番目の」や「16番目の」という序数の意味を持つことはご存じの方も多いかと思います。
一方で、“eighth” や “sixteenth” などが「8分の1の」や「16分の1の」といった分数の意味を持つことはあまり有名ではないので、これを機にしっかりと押さえておきたいところ!
イギリス英語の音符は、半分の半分の……
あまり見かけませんが、イギリス英語の方の表現にも触れておきます。
「短い」の半分の “semibreve” が「全音符」
全音符の4倍もの長さを持つ「四倍全音符」が、”long” もしくは “longa” など。これは、「長い」という意味です。
そして、全音符の2倍の長さを持つ「倍全音符」が、”breve“。これは、イタリア語で「短い」という意味だそうです。英語の “brief” に対応する単語かな?
で、この「短い」という意味の “breve” に、「半分の」という意味をもつ “semi-” をつけて、”semibreve” としたのが「全音符」です。
個人的には結構「長い音」という印象のある「全音符」が、イギリス英語では「短い」音の更に半分の長さ、という意味の単語になってしまってるんですけど……。
え、この後どうするの……?
2分/4分/8分音符は、気まぐれだったり、震えたり
イギリス英語での「2分音符」は、”minin“。「微小」という意味があって、液量の最小単位でもあるそうです(0.0591 ㎤)。英語の “minimum” (最小の)という単語に似てますね!
「4分音符」は、”crotchet“。「気まぐれ」という意味があります。
「8分音符」は、”quaver“。「震える」「震え声で歌う」という意味だそうです。
2分音符で「微小」って使っちゃったから、あとはもう、気まぐれだったり、震えたり(笑)
今日の楽典的な意味との結びつきは、もう、覚えるしかない!って感じですね。
16分/32分/64分音符は、「セミ、デミ、ヘミ」
この後は、「8分音符」の “quaver” が基準になります。
「16分音符」は、”quaver”に「半分の」を意味する「semi」を付けて、”semiquaver” 。
「32分音符」は、さらに「半分の」を意味する「demi」をつけて、”demisemiquaver” 。「quaverの半分の半分」という意味ですね。
そして「64分音符」は、さらに「半分の」を意味する「hemi」をつけて “hemidemisemiquaver” となっています。「quaverの半分の半分の半分」です。
「震え」の半分の半分の半分って……
高速で震えすぎw
まぁでも、イギリス英語のそういうところは割と好きです(笑)
「64分音符」を覚えるだけで、「半分の」を意味する接頭語がまとめて覚えられますしね!!