私が「インベンション」の練習をするときに参考にしているこちらのムック本に↓

オルガニストの松居直美さんとピアニストの小川典子さんのインタビューが掲載されているんです。
その中で、「バッハの『インベンション』をオルガンで弾いて知ることは?」という質問に、オルガニストの松井さんがこう答えていました。
2声なので異なる鍵盤で弾くことができます。
えっ?
異なる鍵盤??
両声部で同じ音が重なってしまった場合、ピアノだと実質1音で弾くことになる部分も、2つの鍵盤ならちゃんと音を出し、場合によっては異なる音色で弾くことができます
そうなの!?
た、確かに……鍵盤が複数段あるオルガンを写真で見たことはあるけど……あれって、異なる鍵盤で同じ高さの音が出せるんですか!?
知らなかった……!
正直、全部の鍵が違う高さの音を出すのだと思ってました。
「それだと音域が広くなりすぎるでしょ」って冷静に考えれば分かるけど、そもそも考えたことがありませんでした。あー恥ずかし。
そっかあ……じゃあ、今まさに私が練習しているインベンション14番の、4分音符の「レ」と32分音符の「シドレシド」がバッティングしてるところも↓

複数鍵盤があるオルガンやチェンバロだったら、別の鍵盤で弾けるんですね!
いいなあ……なんて思ったり。
でも複数の鍵盤を操るなんて混乱して逆に難しそう、とも思ったり。
それはさておき、同じ高さの音を出せる複数の鍵盤がある楽器で作られたと思うと、バッハの曲の説明に
- 二声
- 対位法
- カノン
というような用語がよく登場するのが腑に落ちます。
複数の鍵盤を使えたからこそ「複数の人が歌っているような」曲が作られたのかなあ、なんてね。
そんな妄想を膨らませたインベンション1年生でございました。
そして私もいつか、パイプオルガンとかチェンバロとかバッハが実際に使っていたであろう楽器でバッハの曲を演奏してみたい!
鍵盤が1つしかないピアノでは分からないバッハが、そこにあるというので……!!
コメント