こちらの曲集を弾いてみた感想の続きです↓
PlayTime Piano Jazz & Blues – Level 1 (Playtime Piano) (English Edition)
前回の記事はこちら↓
PlayTime Piano Jazz&Blues の難易度と全曲を弾いてみた感想(1)
では、早速書いていきますね!
PlayTime Piano Jazz&Blues の全曲を弾いてみた感想(2)
Sugarfoot Rag (Music by Nancy Faber)
残る6曲のうち、3曲がこの本の編曲者Nancy Faber氏によるオリジナル曲となっていて、その1曲目がこれです。
これは結構分かりやすい!
左右の手が同時にキーを押す場所が1カ所しかないし、リズムも簡単です♪
Moon River (Music by Henry Mancini)
ああー!
映画「ティファニーで朝食を」の曲―!!
これも、メロディを両手で追うだけのとても簡単なアレンジになっています。
(というか、「映画」って変換しようとしたら「嬰が」って出てきたんですけど……笑
この「嬰」って言う漢字がすぐに変換されるのは、完全に嬰ヘ・ハ・ト短調のせいですよねww)
正直、この映画を見たことはないんですが、曲の方は知っていて。
で、探したらアンディ・ウィリアムズのバージョンが出てきて「これこれ!」と思ったんですが、もともとは映画の中でオードリー・ヘプバーンが歌った曲なんですね。
なので、そのシーンの動画も見てみました。
ああ……オードリー・ヘプバーンが美しい……そして歌声が優しい……。
このオリジナルがとても気に入って、このイメージで弾く練習をしてました。
でも、楽譜通りに弾くのは簡単だけど、「優しいイメージで……」とか表現を気にし始めると全然上手くできない~!
これはもっと練習したい!
Don’t Sit Under the Apple Tree (With Anyone Else But Me) (Music by Lew Brown, Sam H. Stept, and Charlie Tobias)
前曲と比べると、右手のメロディに左手が合いの手を入れるようなところがあります。
まあ、でも弾くのは簡単です♪
参考として、まずはザ・アンドリュー・シスターズのバージョンを。
そして、グレン・ミラーのバージョンも聴いてみました。
ちなみに、これ……とても軽快で楽しげな曲なんですが、実のところは、
「第2次世界大戦中に恋人の片方が戦地に派遣され、離れ離れになった2人が、お互いに『自分以外の人と一緒にならないでね』と言い合う」曲だそうで。
ただの遠距離恋愛じゃないんだ……ちょ、ちょっと重くない??
楽し気に弾いちゃって良いんだろうか……?(汗)
と、こうやって、曲の時代背景を知るのも面白いですね!
Ain’t She Sweet (Music by Milton Ager)
「レ」に♯がついたり、♮になったり。「シ」に♭がついたり、つかなかったり。
バイエル初級くらいの難易度なのに、臨時記号の登場頻度だけはバイエル上級くらいの曲です(笑)
この曲を最初に弾いてみた印象は、
「Ain’t she sweet?(彼女可愛くない?)」っていう歌詞と合わないような怪しい雰囲気……。
ということで参考として、この曲が最初にリリースされた1927年にリリースされたジーン・オースティンのバージョンを聴いてみたら……。
これはキュート!!なるほどー!
その一方で、この曲を有名にした(と思われる)ビートルズのバージョンを聴いてみたら……。
こちらは怪しい雰囲気だー!!
同じ曲でも全然雰囲気が違うから、聴いていて楽しい!
Boogie-Woogie Fever (Music by Nancy Faber)
この曲集の編曲者のオリジナル曲。
なので、有名アーティストによるカバー音源とかはないんですけども、前曲「Ain’t She Sweet」の流れで「もしビートルズが演奏していたら……」と妄想して弾いてみました。
そうしたら、なかなか良かった♪
The Blues Monster (Music by Nancy Faber)
これも編曲者のオリジナルですね。
何か、日本にもこういう童謡なかったっけ??と思わせる雰囲気の曲です。
鬼とかオバケとか、そういう内容でありそうw
ちなみにこの曲は左手はずっと低い音を弾いていて(”8va”で)、最後には、

「Play the lowest C on the piano!」
「ピアノの中で最も低い『ド』を弾いて!」となってます。
この音、楽譜上に書いてあるの初めて見たー!(笑)
PlayTime Piano Jazz&Blues の全曲を弾いてみた感想
前回書いた通り、「表現すること」に一歩踏み出した感じです!
「ただ弾くだけ」なら問題ないけど、自分の中にあるイメージを出そうとするとまだ全然できないなー、というもどかしさがずっとありました。
両手でメロディを追う練習
それ以外だと、こういう「両手でメロディを追うだけ」って、実は私に必要な練習だったなと思いました。
以前、「ずっと右手で弾いてきたメロディを一瞬だけ左手が受け持って、また右手に受け渡すのが苦手」みたいなことを書いたと思うんですよね。
その左手がメロディを受け持つ時だけ音が大きくなってしまったり、逆に小さくなってしまったり……。
レガートで弾くって書いてあるのに、音の滑らかさが失われてしまったり……。
思えば、バイエルはずっと「右手は右手のメロディ、左手は左手のメロディ/伴奏」と分かれていたし、他の初級テキストもそういうのが多かったから、「右手と左手が一体となって一つのメロディを弾く」練習はあまりやったことが無かったなぁ、と。
なので、こういう超初心者向けの「両手でメロディを追うだけ」というのは、これからも時々やっていこうと思います!
左右の手の一体感を養っていきたい!