以前、古本を買取に出そうとしたものの、「楽譜はほとんど手放せなかった」ということがありました。
でも実は、手元に残した楽譜の中には
「データがあれば、紙で残さなくても良いかな」
というのが結構あったんですよね。
そんな中、我が家のペーパーレス化を進めるために最近導入したのが、スキャナー専用機と断裁機のコンビ!
今回はこのコンビを活用して、「紙で持たなくても良いけど、データは残したい楽譜」をどんどんデータ化していきたいと思います!
今回使用するのは、こちらの断裁機です↓

楽譜は菊倍判、スキャナーはA4・レターサイズ
まず、楽譜をデータ化する際に大きな壁になるのが、そのサイズ。
家庭用スキャナーの多くは、日本で主流の「A4」サイズと、アメリカで主流の「レター」サイズに対応しています。
ところが楽譜って、どういうわけか「菊倍判」というサイズで印刷されているものが多いんですよね。
楽譜はA4より幅も高さもある
そしてこの菊倍判が、A4よりも大きい!

横に並べると、こうです↓

A4と楽譜の、高さの差は数ミリ程度ですが……↓

幅は、これくらい違います↓

下のA4レポートパッドは5mm方眼なので、楽譜とは15mm以上の差がありますね!
楽譜は、そのままではスキャナーも断裁機も使えない!
そして、この幅の差があるせいで↓

そのままでは、A4やレターサイズ(LTR)までしか対応していない家庭用スキャナーでスキャンをすることができないんです……。
なので、まずは楽譜の幅を狭めなければいけません。
というわけで、まずはカッターで楽譜を扱いやすい厚みにしていきます↓

次に、こちらの断裁機で↓

楽譜の幅を狭くしていきたいんですが、ここで問題が発生。

断裁機の入り口の幅は、A4の縦の長さジャスト。
A4よりほんの数ミリ縦長な楽譜は、断裁機の入り口に挿し込めないんです!!
も~~!!
楽譜のサイズって本当に面倒くさい!!!(笑)
断裁機でまずは「縦」をカット
しかたがないので、まずは断裁機のガイドを↓

「A4縦」の長さより、4-5mmほど長くセットしておきます。
本当は2mmにしたいんですが、断裁機はミリ単位の調整が難しく、「思ってたよりたくさんカットされてしまった!」ということが多いので、最初はこれくらいに設定。
そして楽譜をこのような向きにセットし、断裁します↓

断裁するときは、楽譜が動かないように手でしっかり押さえておくことを忘れずに!
これで、1-2mmでもカットされていればOK。
もし何もカットされなければ、1-2mmだけ楽譜を挿し込み口の方に移動してから、もう一度カットします。
そのあと、今度はガイドを「A4縦」ジャストに合わせ、さっきカットしたのと逆の部分(先にページ下部をカットしていれば上部、上部をカットしていれば下部)を断裁!
こういう風にすれば、上下ともに2mm程度カットできてバランスが良くなります!
そして、ようやく

断裁機にこの向きでセットできました。
これができたら、「幅」を狭くする準備が完了です!
次に、断裁機で「横」をカット
楽譜の幅は、最初に見た通り、A4の幅とは15mm以上の差があります。
なのでガイドは、まずは「A4横+7mm」くらいに設定。

私が使っているプラス 裁断機 PK-213だと、ガイドの端が「Photo L」のラインにくるあたりです↓

これぐらいの設定で断裁すると、7-9mmくらいカットされます。
そしてその後、今度はA4横ジャストにガイドを合わせ、楽譜の反対側をカットすれば、無事にA4サイズが完成!
さきほどのA4のレポートパッドと重ねてみても↓

良い感じですね!
ただページ番号のように、ページの隅に印刷されているようなものは↓

かなりギリギリになりますし、ページによっては(上の画像だと「43」)欠けてしまったりもします……。
この辺をしっかり残したいとなると、本の綴じられている側を数ミリ多くカットするなどの工夫が必要になりますね。
なので実際に断裁するときは、まず先に「要らないページ」で色々試してからにしましょう!!
やっとスキャンする準備が完了!
さて、これでようやく楽譜をスキャンする準備が整いました。
細かく長々と書きましたが、慣れればサクサク進められるので大丈夫!

次回、ついにスキャン作業に入ります!