先月、「新版 みんなのオルガン・ピアノの本2」をやりました(その時の記事はこちらとこちら)。
これがなかなか良かったので、同じシリーズの「3」もやっていきます!
ピティナのステップによる「新版 みんなのオルガン・ピアノの本3」の難易度
まずは「新版 みんなのオルガン・ピアノの本3」の難易度を見ていきますね。
ピティナ(PTNA/一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)のピアノ・ステップでは、「新版 みんなのオルガン・ピアノの本3」の収録曲は大半が「基礎2」「基礎3」に分類されています。
ピティナのステップ | 参考テキスト |
---|---|
導入1・導入2 | バイエル7-28番 オルガン・ピアノの本1 |
導入3・基礎1 | バイエル29-40番、45-60番 オルガン・ピアノの本2 |
基礎2・基礎3 | バイエル61-79番 オルガン・ピアノの本3 |
基礎4・基礎5 | バイエル80-106番 オルガン・ピアノの本4 ブルグミュラー25の練習曲 |
応用1、応用2 | ブルグミュラー25の練習曲 |
… | … |
つまり、全23段階あるステップの5, 6段目です。
正確には、「新版 みんなのオルガン・ピアノの本 3」最初の方の曲は「基礎1」だったり、後半の曲には「基礎3/基礎4」に分類されているものもあります。
ただ、大体の曲は「基礎2」「基礎3」に分類されます。
バイエルやブルクミュラーと比べて、どっちが難しい?
つぎに、「オルガン・ピアノの本 3」を「バイエル」や「ブルクミュラー25の練習曲」と比べたとき、どちらが難しいか?を検証していきます。
「オルガン・ピアノの本3」より「ブルクミュラー25の練習曲」の方が難しい
これは、上のPTNAステップの分類表から見てもそうですし、実際に両方のテキストを試した私からしても同感です。
「オルガン・ピアノ3」よりも、「ブルク25」のほうが難しい!
「オルガン・ピアノの本3」は「バイエル上巻(1-43番)」より簡単
うーん、まあ、大体そうです。
ただ、「オルガン・ピアノの本3」の最初の10曲は、「バイエル上巻」の後半と同じか、感覚的にはそれより簡単でした。
なぜかというと、「1曲が短いから」。
「オルガン・ピアノの本3」の最初の方に収録されている、
- 8分音符が少し入っていて
- 調号が1つ付いているけれど、
- 基本的には4分音符ばかりで
- 8小節しかない曲と、
「バイエル上巻(1-43番)」の後ろの方に収録されている、
- 4分音符や2分音符ばかりで
- 調号もないけれど、
- 40小節くらいある曲だったら、
レベルとしては前者(オルガンピアノ3)の方が上なんだろうと思います。
でも、初心者的には後者(バイエル上巻の後半)の方が大変なんですよ、長いから(笑)
「オルガン・ピアノの本3」は「バイエル61-79番」と同じくらい
「オルガン・ピアノの本3」の11曲目以降は、確かにそれくらいだなと思います。
ただ、「オルガン・ピアノの本3」の方が左手でメロディーを弾く曲があったり、和音伴奏があったりして、バラエティに富んでいるという印象がありますね!
登場する調や音価などは?
さて、あとはもう少し細かい情報を挙げていきます。
登場する調・調号
- ハ長調・イ短調(調号なし)
- ト長調(♯1つ)
- ヘ長調・ニ短調(♭1つ)
- ト短調(♭2つ)
調号は少なめですが、この巻だけで6調もカバーしています。
音符・リズム・記号
- 音符は8分音符・付点4分音符まで。16分音符は出てきません。
- リズムは8分の3拍子、8分の6拍子が登場。
- 「D.S.」、「Fine」、1番かっこ・2番かっこなど。
指や手の動き
- 指越え、指くぐりあり。数音分の移動あり。
- 指替えの練習あり。
曲数・1曲の長さ
- ピアノソロ29曲(「れんしゅう」をのぞく)、連弾1曲。
- リピートを考慮せずに数えると、ピアノソロだと短くて8小節、長くて32小節。16-20小節くらいのものが多いです。
- 連弾曲は24小節。
- ただしリピートや「D.C.」「D.S.」「Fine」が多いので、全部で50小節分くらいになる曲もあります。
なるほど、「オルガン・ピアノの本 2」から順当にステップアップしてますね!
実際の楽譜画像と、弾いてみた感想を
というわけで、「新版 みんなのオルガン・ピアノの本 3」の難易度をいろいろな角度から検証してみました。
でもやっぱり、実際の楽譜を見てみないと分からない点も多いと思います。
なので次回からは、実際の収録曲の2~3小節分の画像を付けて、リアル初心者の私が各曲を弾いてみた感想を書いていきます!ぜひご覧ください!
この記事の続きはこちらです↓
「新版 みんなのオルガン・ピアノの本 3」の難易度と全曲の感想(2)