前回の記事で↓
「音程は、順番を表す序数詞で考える」という話をしました。
私はこの考え方のおかげで、「ドとソが何度の音程か」という類のことを考えるのはだいぶ楽になったんです。
……が。
紛らわしい「〇度上」や「〇度下」
「音程は序数詞で」の考えをもってしても、なかなか受け入れられなかったのが、「ドの4度上」とか「ドの4度下」とかいう表現ですね!!
これはもう、本当に憎たらしい!!(笑)
だって、上記のように序数で考えても、
ド | レ | ミ | ファ | ソ |
1番 | 2番 | 3番 | 4番 | 5番 |
「ドの4度上……ドを1番として、1番の4つ隣は5番だから……ソかな?」
って考えちゃいますもん。
でも実際は違うんですよね。
ドの4度上は、ファなんです。
「ドの4度上」「ドの4度下」が意味すること
とりあえず、今のところ私が理解しているのは、
「ドの4度上」
→「ド」を1番として、音が高い方に4番目の音
→「ファ」
ド | レ | ミ | ファ | ソ |
1番 | 2番 | 3番 | 4番 | 5番 |
「ドの4度下」
→「ド」を1番として、音が低い方に4番目の音
→「ソ」
ファ | ソ | ラ | シ | ド |
5番 | 4番 | 3番 | 2番 | 1番 |
「4つ上」とか「4つ下」とかではなくて、「基本の音を1番としたときの4番目の音」という意味なんですね。
音程の安易な足し算は禁止!
というわけで、私が自分に言い聞かせてたのは、
まず、基本の音が「1番目」。
これが大前提。
重要なのは、安易に足し算をしないこと!!
ド(1度)の4度上、って言われたら「1+4=5」って計算したくなるよね、うん分かる、分かるけど、音程を考える時は違うのよ……!
と、いうことです。
もう、無意識に足し算をしちゃうんですよね。
この無意識を変えるのは、けっこう時間がかかりました。
音程の数え方を覚えるのは、コード学習にも重要
ちなみに、この「安易に足し算をしない」というのは、後にコードを学ぶ時にも重要な心得でした!
だって「3度」と「3度」を組み合わせたら、「3+3=6」で6度になりそうですよね?
でも実際は5度なんですよ……。
さらに言えば、「長3度」と「長3度」を組み合わせたら、「3.5+3.5=7」みたいな感じで、6度を超えて7度くらいまで行きそうな気がするじゃないですか……。
でも5度(増5度)なんですよ………どうしてなの……。
まあ、これはまた別の機会に書きます(笑)