先日書いた、こちらの記事↓
ブルクミュラー25の練習曲(8) 「優美 (La gracieuse)」その2 難易度と弾いてみた感想
の、続きみたいなものです♪
ちなみに、使用テキストはこちら↓

指の先だけを使って、ごく軽く弾く
まず、「ブルクミュラー25の練習曲」の8曲目「優美」には、

こんな感じの、「8分音符+32分音符×4」という音の塊がたくさん出てきます。
これに関して、テキストの練習アドバイスにはこう書かれていました。
……あくまでも、大きな流れはこの8分音符だということを意識して、急がずに32分音符のターンをコロンと弾きます。このターンは指の先だけを使ってごく、軽くひきましょう。
「コロンと弾く」……??
このへんの意味が分かりませんでしたが、とりあえず指の先だけを使って軽く弾く、というのは常に意識!
32分音符のところはとても速いので、まずは「♩=30」くらいの遅さから練習を始めて、少しずつテンポを上げていきました。
ところが……。
テンポを上げることに限界が
指定のテンポは「♩=100」。
私のスタートは「♩=30」。
練習を積むにつれ、「♩=40」までは順調に上げられました。
そこからは少し苦戦したものの、無事に「♩=50」までは到達!
が、ここで壁にぶち当たります。
どういうわけか、「♩=50」からは全くテンポを上げられなかったんです……!
なんで!?
「ゆっくり練習」をした後ほど速く弾けなかった理由
ピアノの基礎の本などを読んでたどり着いた私なりの答えは、
「ゆっくり練習のときの、32分音符を『1音ずつ』弾こうとする意識が残ってしまっているから」。
ゆっくり練習をしている時は、32分音符もそれなりに長めの音になるので、「1音ずつ」の意識で弾けてしまうんですよね。
でもテンポが上がってくると、これでは対応できなかったんです。少なくとも、今の私には……!!
「1音の感覚」をつかむ
で、どうしたのかと言うと、「1音だけを弾く手・腕の動き」で、4音を弾く。そういう意識を持つ。
私の場合は、これだけで一気に改善しました!
まずは「1音だけを弾く」練習から
例えばココの32分音符の4連は、

「レ」「ド」「シ」「ド」の4音が別々の意識だと、速く弾けなかった。
だから、まずは「レ」の1音だけを弾く練習をしました。
次に、手や腕はその「1音だけを弾く」動きのまま、指先だけはトトトトッと動かす練習を。
すると……えっ、速い!!
「手や腕は1音だけを弾くつもりの動き」を意識するだけで、その前にはどうしても越えられなかった「♩=50」の壁を一気に越え、「♩=60」まで届くようになりました。
今は、片手練習なら「♩=70」が見えてきたところです!!
独学は時間がかかるけど
今回のことで、「指の先だけで、ごく軽く弾く」とは、こういうことなのかなーというのが少し分かった気がします♪
本人は最初から指先だけで弾いているつもりでも、実際は手や腕に余計な力が入ってしまっていたんですねぇ……。
こういうことって、ピアノ教室に通っていれば先生にすぐにアドバイスをもらえるのかなー。
しかも目の前で弾いてくれたりして!
独学だと、自分で調べて、自分で試して、自分で発見していかないといけないから、どうしても時間がかかってしまいます。
ちなみに私の場合は、今回の「発見」に至るまで数か月もかかってしまいました……(笑)
まぁでも、それはそれで楽しいから、いっか!
せっかくなので、「優美」はこれからも時折練習をして、いつか「♩=100」で弾けるようになりたいと思います!!